
毎日ブログ生活2292日目
昨日は特に大きなこともなく、
平和に1日終わりました。
閑話休題
というご相談をいただきました。
退職金相談でよくあるのは、
通常の会社には退職金があるから
うちの会社にも作った方がいいかと思って。
というパターンです。
なんとなく退職金がないとダメなのでは
という考え方の経営者が多いと感じています。
何も考えずに横並びで
退職金制度を作ろうと
安易に考えるのは危険です。
そもそも退職金というのは
何なのでしょうか。
さかのぼること江戸時代。
当時は丁稚奉公で修行に行くのが
当たり前でした。
親方に奉公して認められると
のれん分けを許されます。
のれん分けの際に
開業資金として
一定のお金を分け与えられた
と言います。
この、のれん分けが
退職金制度のルーツだ
という説があります。
また、労働法の世界だと、
退職金は、
賃金の後払いであるという説と
長年の貢献に対する論功行賞である
という説があります。
戦後間もないころの日本では、
労働者不足で企業は悩んでいました。
そこで、
労働者に長く働いてもらえるように
考え出されたのが
終身雇用・年功序列・企業内労働組合・
職能等級制度・退職金・メンバーシップ雇用
と言った制度なのです。
こうしてみると、
退職金は、
開業資金の援助だったり、
長期雇用の推進だったり、
何らかしらの意図があって作られています。
つまり、退職金は
何かの目的を達成するための手段
として存在しています。
退職金だけに限らず、
経営で行う意思決定には
すべて目的があります。
退職金は目的を達成するための手段ですので、
退職金を作る際には、
まず導入目的を考える必要があります。
例えば、
良い人材に長く働いてほしい
ということであれば、
退職金という制度はいいかもしれません。
しかし、ある程度
会社の新陳代謝を図っていきたい
と考えているのであれば、
むしろ退職金制度が無い方がいい
場合もあります。
また、退職金が
賃金後払い的な性格があると考えるならば、
今すぐ欲しいという人の方が多い
可能性があります。
退職金は特に、
会社に長く影響を与える制度です。
また、
実際のお金の支払いもありますので、
長期的な事業展望や収益や資金繰りも
考える必要があります。
退職金債務という隠れ負債が増えていくので、
たまたま退職者が続いたときに支出が賄えない
ということも出る可能性があります。
会社の長期的な展望を
しっかりと思い描きながら
慎重に導入することが求められます。
それではまた明日~
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