毎日ブログ生活2672日目
昨日、次のアポまで
少し時間があったので、
ちょっと寝ようかなと
思っていたら、
クライアントが
急にふらっと来たので
めちゃくちゃビビりました。
ちょっとでも早かったら
前のアポとかぶっており、
1時間半遅かったら
次のアポがあったという
昨日の絶妙な奇跡の来訪でした。
一気に目が覚めました(笑)
閑話休題
ある経営者さんから、
「後継者である息子と
どのように向き合えばよいのか
分からない」
という相談を受けました。
聞くところによると、
「息子に何を言っても
反発されてしまい、
会話にならない」
ということでした。
この方なりに
いろいろ葛藤していることが
伺われました。
もし、改善しようという意識が
全く無いのであれば、
その意思を変えることは
誰にもできません。
しかし、改善したいという
想いがあるのであれば、
必ず改善できます。
おそらく、
長年の積み重ねで、
関係性が複雑になり、
お互いに「箱」に入っている
状態になっていると
思われます。
「箱」の説明は
今日は割愛します。
もし人間関係において
改善したいことがあるのであれば、
この本は一読することを
強くお勧めします。
というか、
人生で読んでおくべき本の
1冊と言っても過言ではないぐらい
良書ですので、
悩みが無くても
読んでおくと役に立つと思います。
個人的には
人生で読んだ本の中で
10本の指には入ります。
人間関係に特化した本だと
思い浮かぶのはこの箱の本と
嫌われる勇気の2冊です。
さて、今日は
人間関係がこじれてしまった
後継者(息子)と
どのように付き合えば
関係性が改善するか
ということをお伝えできればと思います。
0.安心安全ポジティブな場づくり
1.フラット・ニュートラルな状態でしゃべる
2.関係性を切り分ける
3.コーチングスキルを身に着ける
安心安全ポジティブな
場づくりというのは、
何を言っても批判されない、
何を言っても受け止めてくれる
と思える場のことです。
Googleの言葉だと
心理的安全性
(psychological safety)
と呼ばれるものです。
心理的安全性を確保しているチームは
他のチームよりも生産性が高いことが
Googleによって科学的に証明されています。
逆に、心理的安全性以外の要素は
生産性に影響を与えなかったことも
証明されています。
ですから、どんな場面でも、
成果を出そうと思ったら
安心安全ポジティブな場づくりを
することが必須です。
安心安全ポジティブな場づくり
をするためには、
以下の4つの不安を取り除く
必要があります。
1.批判される不安
2.恥をかく不安
3.仲間外れにされる不安
4.辞めさせられる不安
そして、
安心安全ポジティブな場づくりを
推進するために、
以下の4つに気を付けます。
1.言葉
2.表情
3.態度
4.行動
今日は言葉と表情だけ解説します。
言葉は非常に強力な武器です。
思考は言葉によってできてるとも言えます。
安全ポジティブな場づくりに
必要な言葉は、当然
です。
否定的な言葉は
できるだけ排除する必要があります。
もし、
あまり良くない言葉を使っている
という自覚があるのであれば、
それはまず自分のことを
客観視できている
ということです。
中には、
自分が否定的な言葉を
使っていることに
気が付いていない人もいます。
ですから、
もし自覚があるのであれば
あとは訓練することによって
否定的な言葉を使わないように
するだけです。
私も、安全ポジティブな場づくり
という概念を知ってから、
何年もかけてなるべく
否定的な言葉を使わないように
訓練してきました。
今では、否定的な言葉を使った瞬間に
「あ、今(否定的な言葉を)使った。」
とメタ認知(自分で自分を客観視)
できるレベルにまでなりました。
これは訓練ですので、
自覚できるのであれば
時間はかかりますが
必ずできるようになります。
これも分かりやすいですよね。
安全ポジティブな場づくりを
出来る表情はもちろん笑顔です。
私もともすると
(特に考え込んでいるときは)
無表情になりがちですが、
なるべく柔和な表情を心がけます。
これも、訓練です。
毎日鏡を見て、
笑顔を作る練習をしている
という人もいます。
これは、
安全ポジティブな場づくり
に通じるものです。
相手と話をする時、
「相手と意見や価値観が違う」
と思った瞬間に、
それが相手に伝わってしまいます。
すると、
「批判された!」
と伝わってしまって、
安全ポジティブな場づくりでは
本来は回避すべき
「批判される」
につながってしまいます。
ですから、
私は人と話すときは
積極的に意識して
自分の価値観や意見や考えを
一旦脇に置いておく
ということをやっています。
自分を無にして
相手の話を聴きます。
これも、意識してやれば
できることですので、
訓練あるのみです。
家族経営でよく陥りがちなのは、
「親と子(夫と妻)」という関係性と、
「社長と部下」という関係性を
混同してしまうことです。
この関係性が混同してしまうと、
職場のコミュニケーションとしては
うまく行きません。
例えば後継者の息子が、
全然違う会社に
就職しているとしたら、
社長に歯向かえるわけがありません。
しかし、親子だから
ということで
口出ししてしまいます。
本来であれば、
息子側がきちんとわきまえて
話をしないといけません。
現実には息子側がわきまえて
話すということは稀です。
もちろん、
親(社長)側も、
社長としての意見と
親としての意見を混同して
話しています。
混同しないようにするには、
「立場を明らかにして発言する」
ことによってできるようになります。
「これは社長としての
意見だけれども・・・」
と立場を明らかにして話をします。
どの立場から発言しているのかを
きちんと明らかにすることにより
社長と親の立場を切り分けることができます。
また、息子から話が合った時は、
「それは後継者(営業担当、一般社員など)
として話をしているのか?
それとも息子の立場で話しているのか?」
と聞くことにより、
息子側も徐々に立場を
切り分けられるようになります。
まずは、社長が話すときに、
立場を明らかにして話す
ということから
訓練を始めてみてください。
(本当は第三者に仲裁に入って
もらった方が早いとは思います。
社長と後継者が話すときに、
誰かに入ってもらい、
立場が混同していると感じたときに
立場を明らかにする質問を
第三者がすると、
自分のことを客観視できる
ようになりやすいです。)
コーチングとは、
質問によって
相手の目標達成を支援する
コミュニケーションスキル
です。
私はコンサルのときに
行っていることの8割は、
コーチングスキルを使って
相手から答えや考えを
引き出すことです。
コーチングは基本的には
以下の手順に従って
質問によって相手から
引き出していきます。
1.今回の話のタイトル
2.現状(問題)の明確化
3.問題が解決された理想の状態(目標)
4.現状と理想のギャップを埋める条件
そして、
コーチングを行うための
基本的な4つのスキルは
以下の通りです。
1.傾聴
2.承認
3.質問
4.フィードバック
傾聴は前出の
フラット・ニュートラルに聴く
ということに近いです。
相手の話にきちんと
耳と心を傾けて聴きます。
どのぐらい聞けばよいかというと、
聴いた話を他の人に説明できるぐらい
にきちんと聴く必要があります。
これを傾聴と言います。
傾聴された人は、
傾聴してくれた人と
距離が縮まったと感じます。
この距離が縮まったという感じ
のことを信頼感と言います。
つまり、傾聴すると
相手の自分に対する信頼感
が高まります。
私は初対面の方と話した時に
多くの方から
「岩田さんと話せてよかった」
と言っていただきます。
これは、私がしっかり
傾聴しているから
相手が私に対する信頼感が
高まっている事を意味しています。
私は基本的に初対面では
聞き役に徹するようにしています。
それは、まずは信頼感を
得てもらう為でもあります。
(聞き役に徹するのは当然、
情報収集的な意味合いも強いですが。)
承認とは、
「相手の変化にいち早く気づいて
その変化をその相手に伝える行為」
です。
承認されると
目標を達成しようという意欲
(=モチベーション)
が上がります。
承認には
・結果承認
・経過承認
・存在承認
の3つがあります。
「ほめる」は結果承認です。
「ほめる」の場合は、
ほめられるようなことが
なければ承認されない
ことになります。
これだと承認される
機会が少なくなってしまいます。
そうではなく、
行動の変化に気づいて
行動自体を認めることによって
承認の機会が増えていきます。
最高の承認は存在承認です。
そこにいてくれるだけで
ありがたいという承認です。
挨拶はまさしく存在承認です。
行動承認をするには
相手のことを観察していないと
承認できません。
ですから、行動承認された人は
「自分のことを見ていてくれていたんだ」
という感情になり、
モチベーションだけではなく
信頼感も高まります。
日頃からよく観察していることが
大切です。
前出の通り、
1.タイトル
2.現状
3.理想
4.条件
を質問によって引き出します。
質問のパターン・型を
ストックしていき、
よく使うものを
覚えておくと便利です。
(今日は割愛します。)
フィードバックとは、
「目標からどのぐらいズレているのかを
本人に伝える行為」
です。
フィードバックも
やや高度なスキルなので
今日は割愛します。
フィードバックが
できるようになると、
相手を否定せずに
自分の意見を伝えることが
できるようになります。
コンサルの仕事は、
「言葉を使って相手に影響を与え
成果を引き出し、報酬を得る仕事」
です。
ということで、
コンサルとして
仕事をする上では
コミュニケーションスキルは
必須です。
ですから、長い時間かけて
私自身訓練してきました。
私にも訓練によって
習得できた技術ですので、
訓練すれば誰にでも習得できます。
理想を言えば、
会社の中の全ての人が
上記のスキルを
身に着けることができれば、
ものすごい生産性の高い
職場を作ることができます。
今日の話をものすごく
乱暴に要約すると、
自分自身を客観視
できるように訓練しよう
ということです。
やり方は今日のブログで
おおよそお伝えできたと思います。
息子と建設的な会話をするために
社長がやれることを
おさらいすると以下の通りです。
1.肯定的な言葉を使い、笑顔で話せるように訓練する
2.自分の意見や価値観を一旦脇に置いて話を聴く訓練をする
3.自分がどの立場から話しているのか、立場を明らかにして話す訓練をする
4.相手に、どの立場から話しているのか、質問しながら聞く訓練をする
5.相手の理想(目標)を聴くようにする(もちろん自分の考えは脇に置いて)
あとは、実践あるのみです。
このブログを読んだあなたは、
「知らない」から「知っている」
段階へステップアップしました。
人が成長するには、
知らない
↓
知っている
↓
やってみる
↓
わかる
↓
できる
↓
している
という6つのステップを
必ず踏みます。
「知っている」だけでは
「できる」わけではありません。
知ってから、
実践(やってみる)して、
繰り返し経験(わかる)して、
やっと身に付きます。
ですから、
あとは訓練あるのみです。
一気に全部を同時に
訓練することはできません。
まずは1つ目から順番に
訓練していきます。
本気でやるのであれば、
3年ぐらいである程度
習得できる技術
だと私は思います。
もし、
あなたが息子さんとの
関係性を改善し、
より良い経営をしたい
と考えるのであれば、
挑戦してみる価値は十分ある
と私は思います。
人はいつからだって
成長できます。
何歳からだって
成長できるし、
変わることができます。
私はあなたの想いを
信じて応援しています^^
そして、2つお願いがあります。
1つは、
「会社の理想の姿」を息子に伝えること
2つめは、
「どんな条件がそろったら経営権をゆずるのか」
を息子に伝えること
です。
つまり、会社のビジョンと
息子の成長目標です。
これが共有されていないと、
息子は
何を目指せばいいのか
何をスキルアップして
どんな条件がそろったら
経営権が譲られるのか
が分かりません。
ですから、
理想の未来と成長目標は
必須です。
是非ともこの2つを
真剣に考えて言語化してみてください。
今まで長年経営してきた
あなたらならできるはずです。
私は信じています。
それではまた明日~
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