毎日ブログ生活2959日目
スマホを機種変してから
2年が経過したということで、
次の機種変を行いました。
設定の変更に四苦八苦しました。。。
閑話休題
昨日まで年金の話を
2日間にかけてお伝えしてきました。
今日は、もう1つ年金の話をしようと思います。
マクロ経済スライドです。
マクロ経済スライド
年金の設計思想の話の際に
所得代替率を60%から50%に下げる最中
という話をしました。
この所得代替率を下げるために
導入されたのが
マクロ経済スライドです。
もともと公的年金は
賃金の上昇や物価の上昇に連動する
仕組みになっています。
例えば、
20歳の時に100万円で買えた自動車が、
40年後の60歳の時には400万円になっていた
としましょう。
自動車が100万円だった頃のお金の価値と
自動車が400万円だった時のお金の価値を比べると、
お金の価値は4分の1になってしまっています。
年金はその人の人生で70年近くかかわる制度です。
当然、インフレ(またはデフレ)によって
保険料を支払った時代と
年金を受給する時代では
貨幣価値が変わってしまいます。
この不公平を是正するために、
賃金の上昇や物価の上昇に合わせて
年金の支給額が改定されるようになっているのです。
これも公的年金が私的年金より
優秀である部分の1つです。
で、マクロ経済スライドは
本来であれば賃金の上昇や物価の上昇に合わせて
年金の支給額が改定されるのですが、
それに加えて少子化の影響を加味するような
仕組みになっています。
簡単に言うと、
賃金の上昇や物価の上昇よりも
若干低く改定されるように
修正が加えられる制度になったのです。
ですから、年金の相対価値は徐々に下がっていき、
最終的には所得代替率が50%程度になるまで
下げるということが決まっています。
この制度の巧妙なところは、
もらえる年金「額」は増えても、
相対的価値、つまり「率」は目減りしている
ということです。
徐々に年金の価値が下がっていくのですが、
額面だけ見ると価値が下がっていることに
気付きにくい制度となっています。
本当に頭が良い人が考えた
巧妙なやり方だなと感心します。
ちなみに、マクロ経済スライドと
同時期に保険料水準固定方式というものが
導入されました。
平成16年から平成29年までの13年間かけて
徐々に厚生年金保険料率を引き上げていき、
そこで保険料の上昇をなくして保険料率を
固定するという仕組みです。
当時の政策では、
平成29年以降、
保険料水準を一切変えることなく、
その代わりに年金給付を
マクロ経済スライドで
調整することにより
年金財政を維持する
ということになっています。
保険料を上昇させ、
年金給付を抑えることにより、
今後100年に渡って年金収支が
維持されるという設計で導入されました。
小泉内閣時代に言われた
いわゆる「100年安心年金」というやつです。
年金保険料の大増額だったのですが、
なぜか国民は増税には敏感なのに
社会保険料増額には無関心なのですかね。
当時もっと騒がれてもよかったと思います。
とはいえ、この
マクロ経済スライドと
保険料水準固定方式を導入した
厚生労働省は、
「年金問題は解決済み」
というスタンスの様です。
保険料はもう上げられないので、
厚生年金対象者を増やすことによって
保険料額を増やそうとしてるのだろうなと
私は感じています。
2024年10月からまた
社会保険(健康保険・厚生年金保険)の
対象事業所が増える予定です。
具体的には51人以上の
会社が対象になります。
(現在は101人以上です)
この流れは変わりませんので、
今後はほぼすべての会社が
対象になると思われます。
週20時間以上働く人が
全員社会保険に加入する時代が
すぐそこまで来ています。
それではまた明日~
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