毎日ブログ生活3703日目
今週はちょっと
落ち着いている
週となります。
来週から忙しくなります。
閑話休題
先週からちょいちょい
財務の話をしています。
今回は損益分岐点に関して
話をしようかと思います。
まず、損益分岐点を考える前提として、
変動費・固定費という概念を知る
必要があります。
変動費というのは
販売個数に比例して増える経費です。
例えば、
小売業であれば
仕入が変動費ですし、
運送業であれば
燃料代が変動費ですし、
製造業であれば
材料代と外注費が変動費です。
固定費というのは、
変動費以外の経費全てです。
通常の損益計算書ですと、
・売上
・売上原価(製造原価)
・売上総利益
・販売費および一般管理費
・営業利益
・経常利益
などの用語が出てきます。
小売業の場合、
売上原価=変動費
となるのですが、
製造業や建設業の場合、
製造原価の中に
変動費と固定費が混じっています。
ですから、
通常の決算書を整理し直して、
変動費と固定費を分けて
組み替える作業が必要です。
(この作業を固変分解と言います)
この組み換えが終わった図が、
お金のブロックパズル図です。

この組み換えを行って初めて
損益分岐点の計算ができます。
一般的に、損益分岐点売上は
固定費/限界利益率
で計算されます。
※上記の図だと、限界利益率=粗利率
限界利益率=限界利益/売上高
※上記の図だと、限界利益=粗利
上記の図だと
固定費70÷80%=87.5
が損益分岐点売上となります。
損益分岐点とは、
限界利益=固定費
となる状態のことです。
この時の売上高が、
損益分岐点売上となります。
実際に検算してみましょう。
損益分岐点売上高87.5×限界利益率80%=限界利益額70
限界利益額70=固定費額70
となります。
で、
損益分岐点比率=損益分岐点売上高/売上高
と計算できます。
また、
安全余裕率=1-損益分岐点比率
と計算されます。
安全余裕率は
一般的には売上が何%下がったら
赤字に転落するかを示しています。
しかし、厳密にはこれはちょっと違います。
厳密にいうと、
「販売数量が何%下がったら
赤字に転落するか」
を示しています。
売上は、販売単価×販売数量で計算されます。
売上が下がった、
と一言で言っても、
・販売単価が下がった
・販売数量が下がった
の2パターンあります。
(もちろんこの2つの
組み合わせもあり得ます。)
このうちの、
販売数量に関して示しているの乃が
安全余裕率と呼ばれるものです。
ここまでが一般的な
損益分岐点に関する計算です。
で、実は損益分岐点は
厳密にいうと4つあります。
そもそも、利益を決めるための変数が4つあります。
・販売単価
・販売個数
・変動費単価
・固定費
MQ会計という会計だと、
P・・・販売単価
Q・・・販売個数
V・・・変動費単価
F・・・固定費
と表現します。
売上=P×Q=PQ
変動費=V×Q=VQ
販売1個当たりの限界利益=M
PーV=M
限界利益=M×Q=MQ
と表現できます。
売上・・・PQ
変動費・・・VQ
限界利益・・・MQ
固定費・・・F
利益・・・G
と表現します。
利益Gを増やすには、
1個当たりの販売単価Pを増やすか、
1個当たりの変動費単価Vを下げるか、
販売数量Qを増やすか、
固定費Fを下げる
という4パターンがあります。
この、P、V、Q、Fに対して
それぞれ損益分岐点があるわけです。
では、仮に
P=10
V=2
Q=10
F=70として計算してみましょう。
これは、前掲のお金のブロックパズル図と同じにになります。

P10-V2=M8
PQ=10×10=100
VQ=2×10=20
MQ=8×10=80
固定費F=70
となっています。
さて、この際の
P、V、Q、Fそれぞれの
損益分岐点を考えてみましょう。
一番分かりやすいのは
固定費Fです。
MQ=F
となる時が損益分岐点ですので、
MQが変わらないとしたら、
F=80を超えると赤字に転落します。
ですから、
Fの損益分岐点は80です。
次に、Qを考えましょう。
MQ=F
となればいいわけです。
今回、Mは8でFは70ですから、
8×Q=70
となればOKです。
この式を展開すると、
Q=70÷8=8.75
となります。
つまり、販売個数が
現在の10から8.75個にまで落ちると、
赤字に転落します。
そして、PおよびVですね。
PQ-VQ=MQ=F
となれば損益分岐点です。
P×10-20=70
P×10=70+20
P×10=90
P=90÷10=9
つまり、
現在の販売単価10が
9にまで下がると赤字に転落します。
100-V×10=70
V×10=100-70
V×10=30
V=3
つまり、
現在の仕入単価2が3にまで上昇すると
赤字に転落します。
よって4つの損益分岐点は
P’=9
V’=3
Q’=8.75
F’=80
となります。
これらの損益分岐点が
現在の額と比べてどのぐらいかというと
(P-P’)/P=1/10=10%
(V-V’)/V=1/2=50%
(Q-Q’)/Q=1.25/10=12.5%
(F-F’)/F=10/70=14.286%
となります。
これらが何を示しているかというと、
P販売単価が10%下がると赤字に転落する
V仕入単価が50%上がると赤字に転落する
Q販売数量が12.5%下がると赤字に転落する
F固定費が14.286%上がると赤字に転落する
ということです。
つまり、この数字が小さいほど、
利益に対して敏感に反応することを意味しています。
この数字を、「利益感度」と言います。
今回の事例では、
販売単価が一番利益感度が高く、
その次に販売数量Q、固定費Fと続き、
仕入単価が一番利益感度が低い、
ということです。
利益を上げるには、
これら4つの変数を変えるしかありません。
そして、利益感度が高い順に手を打った方が
利益に対する影響度が高いということになります。
今回の事例の場合、
販売単価、販売数量、固定費、仕入単価
の順番に打ち手を考えるのが妥当
ということです。
単純に損益分岐点だけを計算しても
あんまり意味がないと私は思っています。
利益感度分析こそ、
損益分岐を計算する意味があることだと
私は思っています。
それではまた明日~
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