お金と人事のコンサルティング岩田事務所
〜会社の成長と社員の幸せの両立〜

調剤薬局の収支構造と経営課題(その1)

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毎日ブログ生活1422日目

 

 

 

キャンプに行っていた

長男が無事に帰ってきました。

 

 

 

この3連休は

次男を中心に

家族と過ごすことが

できました。

 

 

 

今日からまた

仕事がんばります^^

 

 

 

 


 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

先日、

薬局経営の薬剤師さんから

問合せをいただきました。

 

 

 

話を聞くと、

薬局特有の経営課題に

悩まされているなと

感じました。

 

 

 

今回は、

せっかくなので

私が超得意な

薬局経営の課題について

整理してみたいと思います。

 

(私はもともと

調剤薬局で経理総務をしていたため、

調剤薬局の収支構造や

経営課題を熟知しています。)

 

 

 

 

調剤薬局経営の課題は

大きく分けると2つです。

 

 

 

1.人材の確保と

それに付随する労働条件

 

2.国策による調剤報酬の乱高下

 

 

 

(細かいのは他にもありますが、

とりあえず影響が大きい2つだけ)

 

 

 

まず、薬局の収支構造を

見てみましょう。

 

 

 

売上

100

 

 

 

 

 

 

変動費

70

 

 

 

 

 

 

粗利

30

固定費

29

 

人件費

19

 

その他経費

10

利益1

 

 

 

デフォルメすると

だいたいこんな感じです。

 

 

 

で、この中で

薬局経営において

大きく課題になるのが

 

人件費

 

の部分です。

 

 

 

 

金額としては

全体の中では

少なめなのですが、

 

そもそも薬剤師が

確保できなければ

調剤薬局の営業ができません。

 

 

 

 

調剤薬局の場合、

ある意味経営者よりも

従業員である薬剤師の方が

立場が上になるケースもあります。

 

 

 

 

そのため、薬剤師さんの

給与水準が高いため、

1人増やすか増やさないかで

収支が大きく変わります。

 

 

 

 

ちなみに、現在の相場で

薬剤師さんの年収は

450万円~600万円、

 

管理薬剤師の年収は

600万円~700万円台

です。

 

 

 

(今後は薬剤師さんが

充足していくため、

 

薬剤師さんの

給料は減っていく

と言われています。

 

 

また、薬剤師さん同士の

差が激しくなっていくと

思われます。

 

 

ただ、今後のことは

また別の話です。)

 

 

 

 

また、優秀な薬剤師さんを

やとうためには給料のみならず、

労働時間も含めた労働条件全般を

どうするのかということが

課題になります。

 

 

 

労働条件を考える時に

賃金以外で解決したい課題が

大きく2つあります。

 

 

 

 

1)休日数

2)夕診の時間帯の勤務削減

 

 

 

 

 

調剤薬局の営業時間は

門前のクリニックの

診療時間に影響を受けます。

 

 

 

仮にクリニックの

診療時間が

 

例えば

月・火・水・金が

9:00~12:00、16:00~19:00

 

木・土が

9:00~12:00

だった場合、

 

もろに上の2つの

課題が発生します。

 

 

 

まず、

1)休日数

に関してです。

 

 

週に6日間営業するために

週休1日になります。

 

 

 

 

木曜日と土曜日が半日なので

合計して1日分休みだから

日曜日と合わせて週休2日!

 

 

 

と言いたいところですが、

 

 

 

法律上の休日というのは、

暦日(0:00~24:00)まで

労働義務がそもそもない日

 

 

 

ですから、

残念ながら週休1日となります。

 

 

 

ハローワークで求人する場合、

 

 

年間休日が100日を下回ると

とたんに検索に引っかからなくなる

 

と言います。

 

 

 

日曜と祝日、正月、お盆だけが

休みの調剤薬局だと、

年間休日の表記は

頑張っても80日程度になります。

 

 

 

この休日数の少なさが

1つの課題になります。

 

 

 

 

2)夕診の時間帯の勤務削減

 

 

データで見ると

薬剤師資格を持つ方の

6割が女性です。

 

 

 

 

 

 

 

 

男性薬剤師さんは

研究職についたり、

病院薬剤師として

勤務する人も多いです。

 

 

 

相対的に、

ドラッグストアや

調剤薬局に勤務する

薬剤師のほとんどが女性

となります。

 

 

 

実際に、

管理薬剤師以外は

すべて女性薬剤師

ということもザラです。

 

 

 

 

で、女性薬剤師さんの場合、

どうしても家庭との両立

という話が出てきます。

 

 

 

 

夕診の時間を毎日勤務となると、

子育て中の女性薬剤師さんには

かなり厳しいことになります。

 

 

 

 

ちなみに、私が前職で

勤務していた調剤薬局は、

 

①薬剤師数が確保できていたこと、

②門前の3次救急の病院で

夕診がなかったこと

 

などのおかげで、

薬剤師さんは週に1日だけ

17時以降の勤務がある

という状態でした。

 

 

 

また、交代で休みが取れるため

週休2日どころか、

6週に1度は週休3日の週もある

というぐらい、

休みが確保できていました。

 

 

 

この条件は、

経営担当者を2名も

抱えることができる規模

だったからこそできた

ことです。

 

 

 

もっと小規模の調剤薬局の場合、

休日数夕診の時間帯

というのは

ネックになってきます。

 

 

 

長くなったので、

2.国策による調剤報酬の乱高下

に関しては明日にします。

 

 

 

それではまた明日~

 

 

 


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名前 岩田 健一
住まい 愛知県

Profile

会社の成長と社員の幸せの両方を大切にしたい社長に、 元信用金庫職員、元調剤薬局経理職のキャッシュフローコーチとして お金と人事のコンサルティングで 一流の誠実さを目指しながら
笑顔あふれるつながり作り、会社づくりに貢献する リレーションシップパートナーの岩田健一です。

お金と人事のコンサルティング 岩田事務所 所長

心理学科卒業、 元信用金庫職員、 前調剤薬局経理職の 社会保険労務士資格をもつ 「お金」と「人事」の 経営コンサルタント。

想いの言語化と 経営数字の見える化の コンサルティングを行なう。

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