お金と人事のコンサルティング岩田事務所
〜会社の成長と社員の幸せの両立〜

相場賃金以上の給料を払ってはいけない理由

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毎日ブログ生活2310日目

 

 

 

たまたまこの週末は

人と会わないことが

確定していたので

 

土曜日の昼に青年部仲間と

にんにくラーメンを食べました。

 

 

 

そうしたら、

帰ったら妻から

「臭い!」「臭い!」「臭い!」

と言われ続けました。

 

 

 

 


 

 

 

閑話休題

 

 

 

使用者側弁護士として

新進気鋭の向井蘭先生が

フェイスブックで

以下の投稿をしていました。

 

 

 

ちょっと長いですが引用します。

 

 

 

私は労働事件の経験から、
本人の実力
(転職市場での評価、
独立した場合の稼ぎ)以上に
賃金を上げることは
本人のためにならない
と思っています。
経営者は賃金を上げよう
と頑張りますが、
必要以上に賃金を上げることで
逆に従業員に恨まれたり、
時には労働事件の原因に
なってしまいます。
なぜなら転職したり
独立したりすると
収入が下がってしまうので、
退職したいのにできなくなり、
嫌々会社や組織に居続ける従業員を
生み出してしまうからです
転職市場や独立したときの
想定される稼ぎ程度にすれば、
お互い少なくとも依存関係には
ならないと思います。
給料を相場以上に上げれば
感謝されるどころか、恨まれる、
これが私の実感です。
終身雇用や年功序列の会社や組織は
一見安定して職場環境が
良いように思えるのですが、
実際は退職したくても
できなくなる仕組みで
(中高年以上は転職すると賃金が下げる)
大変失礼ですが
顔色が悪い従業員の人が多いです。
最初はとても不思議でしたが、
今となっては理由がわかります。
逃げ道がないのです。
本当に従業員に優しい組織は、
賃金を必要以上に与えるのでは無く、
独立してもやっていける、
転職しても食べていけるような
知識や経験を積ませますが、
ほとんどの組織は
そのようなことはしません。
逃げられると困るからです。
ずーっと言うことを聞かざるを
得ない仕組みにするのが
合理的だからです。
雇用の安定(解雇規制)と引き換えに
会社から言われたことは
何でもやらないといけない日本型雇用は、
転職や独立がしづらくなり、
依存関係を作り出す仕組みとも言えます。
その結果、なぜか雇用が安定しているのに
仕事が楽しくない、辛い、つまらない職場
になってしまうのかもしれません。
逆に言うと他社から入社してくる
転職者の賃金の方が高い、
という場合は
急いで社内の賃金水準を
上げられるようにしないと
退職者が今後続出してしまい
危険な状態であるということにもなります。
今後(もしくは既に)
中途採用が当たり前になるので、
社内賃金も市場価格とは
無縁でいられないと思います。

 

 

 

日本のような

採用してから

自由に配置転換する

雇用形態のことを

メンバーシップ雇用

と言います。

 

 

 

一方、ヨーロッパでは

採用の際に職種や

勤務地を限定して

雇用するジョブ型雇用

が一般的です。

 

 

 

 

ジョブ型雇用なので、

採用する際も

ドライバー募集とか、

管理職募集とか、

そういう雇用が主流です。

 

 

 

 

ヨーロッパでは、

例えば

ドライバーの賃金は○○円

と言う風に職種によって

賃金が決められています。

 

 

 

 

この賃金ではない賃金で

ドライバーを採用すると

職務(仕事の内容)以外で

賃金を差別しているということになり、

違法となります。

 

 

 

 

ですから、ヨーロッパでは

賃金を上げようとすると、

ワンランク上の職種に

転職できるように

自己投資自己研鑽して

転職していきます。

 

 

 

だからこそ、欧米では

今までのキャリアを捨てて

全く新しい仕事に挑戦する

ジョブチェンジ

というものが通用します。

 

 

 

管理職もしかりで

基本的に内部昇格はありません。

 

 

 

ですから、

管理職を募集している

企業に応募するしか

昇進の手がありません。

 

 

 

 

自分がやりたい仕事を

やろうと思ったら、

その仕事の間口が空いている会社に

転職するということが通常なのです。

 

 

 

 

日本では長らく

メンバーシップ雇用が主流で

企業が自由に賃金を決めています。

 

 

 

新卒一括採用で

自社内訓練を通じて

自社に都合の良い人材を育てて

仲間意識と連帯感を植え付けて

他社に逃げないようにする

 

 

 

そういう採用方法でした。

 

 

 

 

転職市場よりも

賃金を高くする

というのは、

 

長く働いてほしい企業側の

目論見には合致しますが、

 

はたしてそれが本当に

企業にとっても社員にとっても

幸せなのでしょうか。

 

 

 

 

今後、日本が生き残っていくためには

海外で主流となっている

ジョブ型雇用に変更せざるを得ない

と思っています。

 

 

 

 

日本企業がメンバーシップ雇用を

取っているので海外の優秀な人材は

日本企業を敬遠する傾向にあります。

 

 

 

日本の優秀な人材も、

海外の企業に流れていくでしょう。

 

 

 

 

世界的な主流であるジョブ型雇用に

日本が変わるには、

転職市場も整備される必要があります。

 

 

 

本当はヨーロッパのように

職種によって賃金が決まっていれば

 

転職市場の動向見て

賃金相場を見なくても

一発で賃金をいくらにすればいいのかが

分かるので楽だと思うのですがね。

 

 

 

日本では大手企業が反対するから

実現できません。

 

 

 

日本で言われている

同一労働同一賃金

(企業内における同一労働同一賃金)と

 

海外の同一労働同一賃金

(職種による同一労働同一賃金)とは

明らかに全く違うものなのです。

 

 

 

賃金相場をきちんと確認して

その人の貢献度に応じた

適切な賃金を支払っていきましょう

 

 

 

それではまた明日~

 

 

 


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名前 岩田 健一
住まい 愛知県

Profile

会社の成長と社員の幸せの両方を大切にしたい社長に、 元信用金庫職員、元調剤薬局経理職のキャッシュフローコーチとして お金と人事のコンサルティングで 一流の誠実さを目指しながら
笑顔あふれるつながり作り、会社づくりに貢献する リレーションシップパートナーの岩田健一です。

お金と人事のコンサルティング 岩田事務所 所長

心理学科卒業、 元信用金庫職員、 前調剤薬局経理職の 社会保険労務士資格をもつ 「お金」と「人事」の 経営コンサルタント。

想いの言語化と 経営数字の見える化の コンサルティングを行なう。

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