本当にどうしようもない社員に辞めてもらう方法

毎日ブログ生活2224日目

 

 

 

昨日は思わぬ来客が

2件もありました。

 

 

 

基本的にはアポのある方しか

来所しない事務所ですので、

かなりめずらしいことでした。

 

 

 

お越しいただき

ありがとうございました^^

 

 

 

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閑話休題

 

 

 

ある経営者の方が、

 

と言っていました。

 

 

 

 

話を聞いてみると、

本当にどうしようもない

社員のようです。

 

 

 

 

日本の法律では

解雇自体は認められていますが、

 

実体として判例では

ほとんど会社が負けています。

 

 

 

 

社会通念上相当の理由がなければ

解雇無効という判決が出ます。

 

 

 

能力不足というのは

社会通念上相当の理由には該当せずに

ほぼ会社が負けます。

 

 

 

にもかかわらず、

勤怠不良（遅刻早退欠勤）に対しては

裁判所は厳しく、

解雇が認められることが多いです。

 

 

 

これは、雇用契約の本質が

その人の時間の処分権を

会社が持っている

というところから来ています。

 

 

 

雇用契約と言うのは、

 

と言う契約です。

 

 

 

この時間からこの時間までの

時間を処分するのは会社の自由

ということになります。

 

 

 

会社が自由にできるはずだった

時間を自由に使えなかった場合、

 

それは約束違反なので

裁判所は厳しく見るわけです。

 

 

 

 

 

 

 

さて、話を元に戻して

能力不足の従業員に

どのように退職してもらうのか

と言う話です。

 

 

 

 

原則的には合意して

辞めてもらう方向で考えます。

 

 

 

 

日本の民法の原則の１つに

という考え方があります。

 

 

 

本人の自由意思に基づいて合意すれば

法に反しない限り

どんな約束(≒契約)も有効である

という考え方です。

 

 

 

この考え方に基づけば、

一方的に従業員を

辞めさせる解雇はできなくても、

従業員が「はい、辞めます。」と言えば、

やめていただくことは可能です。

 

 

 

 

ですから、

基本的には合意退職を目指して

本人と交渉します。

 

 

 

 

要するに、退職勧奨というやつですね。

 

 

 

退職勧奨に関しては

特に法的制限はありませんので、

積極的に行ってもかまいません。

 

 

 

ただし、頻繁にしつこく

退職勧奨するとパワハラに

該当するケースが出てきますので、

そこだけは慎重に行います。

 

 

 

 

 

また、外資系のやり方ですと

ロックアウトという方法があります。

 

 

 

退職勧奨と同時に

自宅待機命令を出します。

 

 

 

出社を認めません。

 

 

 

ですが、賃金は満額払います。

 

 

 

前述の通り、

賃金を支払っていれば、

労働者の時間をどのように処分するのかは

会社の自由になります。

 

 

 

ですから、

自宅に待機しろという

命令を出して、

通常の勤務時間は

家から出させません。

 

 

 

 

そして、退職勧奨時に、

いついつまでに辞めれば

退職金を例えば３か月分出す。

 

 

 

その次はいついつまでに

辞めれば２か月分出す。

 

 

 

といった形で、

早く辞めた方が

早期退職金の額が多くなるように

宣言しておきます。

 

 

 

すると、多くの社員は

耐えられなくなって

退職を選びます。

 

 

 

 

これが、外資流の

手荒な辞めさせ方

となります。

 

 

 

 

最後に、

さらにスペシャルな方法を

お伝えします。

 

 

 

堂々と解雇する

という方法です。

 

 

 

 

冒頭でもお伝えしたように、

日本の法律では

解雇権自体は認められています。

 

 

 

ですから、堂々と解雇しよう

という考え方もあります。

 

 

 

確かに解雇で裁判まで行き、

判決まで行けば

負ける可能性が高いです。

 

 

 

しかし、現実的には、

解雇された従業員が

裁判費用を支払い、

貴重な時間を使ってまで訴える

ということはあまり多くありません。

 

 

 

そして、仮に訴訟になったとしても、

判決が出る前に和解して

金銭解決になることがほとんどです。

 

 

 

ですから、

正直な話、解雇したい従業員の給料の

半年～１年分ぐらいのお金を積む覚悟があれば、

辞めさせることはできます。

 

 

 

 

私は

会社の成長と社員の幸せの両立を実現する

というミッションを持っています。

 

 

 

ですから、

従業員を辞めさせるという話は

本来望ましくないと思っています。

 

 

 

 

しかし、残念ながら

会社に貢献しない従業員の幸せまでは

実現できません。

 

 

 

こういう従業員を野放しにすると、

他の優秀な従業員の足を引っ張り、

業績を下げ、給料を下げ、

モチベーションを下げます。

 

 

 

ひいては優秀な社員の

離職の元になります。

 

 

 

「悪貨は良貨を駆逐する」

というやつです。

 

 

 

そうなってしまっては、

会社自体が持たなくなります。

 

 

 

他の従業員の幸せのためには、

辞めていただく必要のある方には

辞めていただかないといけないのです。

 

 

 

コンサルは神ではありませんので、

全員を救うことは不可能です。

 

 

 

今後、日本はもっと深刻な状態になり、

もっと残酷な状況になる人たちが出てきます。

 

 

 

天は自ら助くる者を助く。

 

 

 

みずから成長しようとしない人は

いくら周りががんばっても

救うことはできないのです。

 

 

 

馬を水辺に連れていくことはできるが

馬に水を飲ませることができない

ということなのです。

 

 

 

ですから、

会社の成長に貢献する人には

その貢献に見合った幸せを

手にしてほしいと思っていますし、

 

貢献度合いがそこそこの人には

そこそこの幸せを手にしてほしい

と思っています。

 

 

 

きちんと貢献している人が

報われる会社でなければ、

会社の成長も社員の幸せも

あり得ないのです。

 

 

 

それではまた明日～

 

 

 

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