お金と人事のコンサルティング岩田事務所
〜会社の成長と社員の幸せの両立〜

最低賃金955円の人が稼がないといけない売上額はこんな感じです

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毎日ブログ生活2099日目

 

 

 

あと1日で2100日だ

と思っていた際に妻から

 

 

いつも間違うでしょ。

本当に明日なの?

と言われて

作成してある日数計算専用の

エクセルフォームで調べると、

もう1日ありました・・・

 

 

 

明日で2100日です。

 

 

 


 

 

 

閑話休題

 

 

 

ちょっと

前の話になりますが、

 

今年10月以降の

最低賃金が決まりました。

 

 

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

 

 

わが愛知県の場合、

10月1日以降、

時給955円となります。

 

 

 

もう、

時給950円は

違法なんですね。

 

 

 

私が学生のころは

確か最低時給が600円台でした。

 

 

 

払う側にも厳しく、

 

受け取る側も

仕事の生産性が問われます。

 

 

 

時間当たりで955円の

3倍ぐらい稼げない人は

職を失うのでしょうね。

 

 

 

 

この理屈は

お金のブロックパズル図

で説明できます。

 

 

 

人件費の額を

粗利額で割った割合のことを

労働分配率

と言います。

 

 

 

 

上の図だと、

人件費40を粗利80で割るので

労働分配率は50%となります。

 

 

 

 

この労働分配率とは

生産性の指標とも言えます。

 

 

 

なぜならば、

人件費40を投資して、

粗利80を稼いだ

と言い換えることが

できるからです。

 

 

 

ですから、

労働分配率は低いほど

生産性が高い

と考えることができます。

 

 

 

 

で、例えば

時給が955円で

労働分配率が60%の

会社で考えてみましょう。

 

 

 

 

ちなみに、

労働分配率60%というのは、

割と現実的な数字です。

 

 

 

業種にもよりますが、

現在の日本の企業の労働分配率は

60%台が多く、

60%と言えば、やや良い会社と言えます。

 

 

 

 

話を元に戻すと、

この従業員がフルタイムだとすると、

社会保険(健康保険・厚生年金)

に加入する必要があります。

 

 

 

当然、労災保険にも

雇用保険にも入る必要があります。

 

 

 

これらの保険料の会社負担分は

ざっくり15%ぐらいです。

 

 

 

ですから、人件費総額を

考えるためには15%オンする

必要があります。

 

 

 

 

955円×1.15=1,098.25円≒1,098円

 

 

 

 

この会社は労働分配率が60%なので、

この人が稼がないといけない粗利額は

 

1,098.25円÷60%=1,830円

 

となります。

 

 

 

 

あとは粗利率によって

この人が稼がないといけない

売上額が変わってきます。

 

 

 

 

粗利率は業種によって

大きく変わります。

 

 

 

 

例えば、

私のような

コンサル業だと100%、

 

歯医者さんだと80%、

 

レストランだと70%、

 

メーカーだと50%、

 

スーパーだと30%、

 

商社だと15%

 

と言われています。

 

(当然、同じ業種でも

会社によって違いはあります。)

 

 

 

 

 

ですから、

同じ時給の人でも

稼がないといけない

売上額は大きく変わります。

 

 

 

 

コンサル業だと

 

1,830円÷100%=1,830円

 

 

 

歯医者さんだと

 

1,830円÷80%≒2,288円

 

 

 

レストランだと

 

1,830円÷70%≒2,614円

 

 

 

メーカーだと

 

1,830円÷50%=3,660円

 

 

 

スーパーだと

 

1,830円÷30%=6,100円

 

 

 

商社だと

 

1,830円÷15%=12,200円

 

となります。

 

 

 

 

さて、955円の3倍は

2,865円です。

 

 

 

レストラン2,614円と

メーカー3,660円の

あいだぐらいでしょうか。

 

 

 

 

粗利率が

1,830円÷2,865円≒64%

より悪い会社の場合、

 

3倍の売上では足りない

ことになります。

 

 

 

 

ちなみに、

時給955円フルタイムの人が

社会保険料を引かれて受け取る

手取り額は

955円×(100%-15%)=812円

となります。

 

 

 

手取り812円稼ぐのに

1,830円の粗利が必要となります。

 

 

 

必要粗利の計算だけでも、

1,830円÷812円≒2.25倍

もかかることが計算できます。

 

 

 

 

このようにして

お金のブロックパズル図を使うと、

賃金から逆算して

稼いでもらわないといけない

粗利の額や売上の額が逆算できます。

 

 

 

経営判断や

生産性を図るために

こうした数字や計算を

できるようになるといいですね。

 

 

 

それではまた明日~

 

 

 


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名前 岩田 健一
住まい 愛知県

Profile

会社の成長と社員の幸せの両方を大切にしたい社長に、 元信用金庫職員、元調剤薬局経理職のキャッシュフローコーチとして お金と人事のコンサルティングで 一流の誠実さを目指しながら
笑顔あふれるつながり作り、会社づくりに貢献する リレーションシップパートナーの岩田健一です。

お金と人事のコンサルティング 岩田事務所 所長

心理学科卒業、 元信用金庫職員、 前調剤薬局経理職の 社会保険労務士資格をもつ 「お金」と「人事」の 経営コンサルタント。

想いの言語化と 経営数字の見える化の コンサルティングを行なう。

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